12月になって音が大きくなってきたのは気づいて(気付かないふりして)ましたが、次第にひどくなり年末には回転音にジッ、ジッとノイズが混じるようになってしまいました。
症状からして、ファンの軸受けの不具合。
軸受けが標準品のシールドベアリングなら交換修理できるはず。
新品交換が賢い気もしますが、ケチ&修理道楽の一環として分解修理することに。
ただし、ベアリング品番などは開けてみないとわからないため、
分解~ベアリング品番確認、発注~後日再分解して交換、と二度手間になります。
プロにお願いする場合はおそらく新品交換のほうが安くて早い、という結果になるでしょう。
年明け某日、風呂の湿気が抜けたところで分解開始。
風呂場の点検孔から換気扇本体を視認。
鉄筋コンクリの天井から吊り下げて設置されていました。
浴室点検孔の上にユニット発見 |
MITSUBISHI V-18ZFM
定格 100V 33/40W (50Hz/60Hz)
製造年 1993
中間取付型ダクトファン、という品名になるようです。すでに製造終了品でした。
9の字型のダクトの中にかご型のファン |
底蓋を外すとシロッコファンの羽根とダクトが出てきました。
フードつき換気扇などと同様の構造です。そして風呂場とはいえ20年ぶんの埃が…
上向き作業なので、保護めがね、頭には手ぬぐいかむって対策。さもないと悲惨なことに。
ダクト、ファン、モーターと順に外していきます。ファンのセンターナットは逆ネジでした。
ネジ類を混同しないよう、使用箇所ごとに仕分けしながら作業をすすめます。
中央に交流モータ。左下に進相コンデンサも見えてます |
モーターに到達。器具への電気配線を外してから分解にかかります。
外付けの進相コンデンサもあり、普通のシンクロナスモータのようです。
配線に無理をかけないよう注意しながらモーターをばらします。
無事に上下2分割。ベアリングも汎用品のミニチュアベアリングでした。
ベアリングは608ZZ(両側鋼板シールド形) |
単体にして手で回してみると、上側ベアリングのほうは指先にゴロゴロと振動を感じます。
こちらが異音の原因のようです。
下側も回転が渋くなっていました。ダストの影響でしょうか。こちらも要交換。
部品調達までの間のごまかしとして、グリス代わりのチェーンルブを少量流し込んでおきます。
清掃したファンの部品を順に組み上げて動作テスト。
固めのオイルのおかげでノイズは残るものの、引っかかるような異音はなくなりました。
数日後、新品ベアリングが届いたので再分解。
アルミパイプとプラハンマーで叩く。斜めにならないよう慎重に。 |
打ち込むときは内輪だけに力をかけるようにしないと、新品ベアリングをダメにしてしまいます。
ダクトをつけるまえの状態 |
組立て完了。今度は無事静かに回るようになりました。
工具はあらたに買わずに済んだので、かかった費用はベアリング2個で数百円。
浮いた修理代の分、趣味のものとか買えると有難いんですがはたして…
外したベアリング。ベアリングとしては「ゴミ」ですがちょっとした作業の治具として便利だったりします。すぐには捨てられません。
さいごにご注意。
天井内や壁の電気配線の付け外しには電気工事士の資格が必要です。
資格がないと作業によっては自宅といえど違法になりますので念のため。
(三菱電機 ダクトファン V-18ZFM ミニアチュアベアリング 608ZZ)
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